金魚の稚魚の飼育法

　まず餌を与える時期ですが、稚魚は腹部に「さいのう」というものがあり、そこから栄養分を補給します。そして、孵化してから3日後くらいにはその「さいのう」が無くなり、それから餌を食べるようになります。
ですので、その腹部に付いている「さいのう」が無くなってから与えるようにすればいいでしょう。目安としては孵化してから3日後です。

　餌の種類は、人工飼料のフレークを稚魚の口に入るくらいに細かく砕いたものでかまいません。パウダー状になった稚魚用の人工飼料も売っているので、砕くのが面倒ならそれらを与えるといいでしょう。
人工飼料はたくさん与えすぎると水質の悪化や体調不良を起こしやすいので、1回の量を減らして、回数を5,6回と増やすと良いかと思います。もちろん、稚魚の体調にもよるでしょうから、稚魚をよく観察して与えるようにしましょう。

　稚魚水槽にはエアポンプは特には必要ありません。おっしゃる様に、エアポンプを使うと水流ができ、稚魚の体力が落ちしまうことが考えられます。
ただ、水量に対して稚魚がたくさんいるのならエアを送りましょう。エアストーンを水面付近に設置すると水流が起こりにくくなるので、稚魚が弱ることは無いでしょう。

　水温調節は水温が15度以下になるのなら、ヒーターを入れて15度以下にならないようにした方が成長するでしょうし、病気にかかるようなことも少なくなるでしょう。

　水換えの方法は、孵化したばかりなら糞や餌の食べ残しをスポイトで吸い取り、減った分の水を足すようにすればいいと思います。水質が悪化しているようなら、ちょっと時間はかかるかもしれませんが、エアホースなどを使って稚魚を吸い取らないように水を抜くと良いと思います。
稚魚を移動するのであれば、稚魚の体を傷つけないように小さな容器を使って、水と一緒に救ってやると良いでしょう。